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三つの財布 (町の決算)

守 (もり) は町の外から入ってきません。町にある守は、いつも次の三つのどこかにあります。三つを合わせた数が、この町にある守のすべてです。

財布だれの何をするところか
みなさん住民ひとりひとり読むために払い、書いて受け取る守。町の主役はここです
言葉の銀行ふつうの銀行直営店の品や談話室の枠などの代金を受け取り、新しく入った人の元手や、読むことの肩代わり、現況届けの賞金 (町に問いが無いときの公式の現況届けと、開いたお題への上乗せ)、投稿のルーレットの当たりを出します
中央銀行銀行の銀行まだ発行していない守を持っています。みなさんと直接のやりとりはありません

いまの額と割合は町の決算でいつでも見られます。

なぜ三つに分けるのか

守の値打ちは「どれだけあるか」ではなく「どこにどれだけあるか」で決まります。みなさんの側に集まりすぎると、読むより貯めるほうが得になって町が止まります。逆に足りなくなると、読みたい投稿が読めない人が増えます。

そこで割合に目安の幅を決めてあります。みなさんが 55〜75%、中央銀行が 20〜40% です。この幅から外れたぶんだけ、毎月 1 回、決めた規則で少しずつ戻します。一度に大きく動かしません — 経済は遅れて反応するので、速く動かすと必ず行き過ぎて逆側に振れるからです。

言葉の銀行に入るもの・出るもの

中身
入る直営店の品 (名前の色・額縁・できること) の代金、談話室の枠の代金 (2026 年 9 月 24 日までは家賃)、作品集の製本代、休眠の減衰 (180 日使われなかった口座から戻るぶん)
出る新しく入った人の元手 (1,000 守)、読むことの肩代わり (新人のあいだと町のおごり)、公式の現況届けの賞金 (町に開催中の現況届けが 1 件も無いとき、お題えらびのいちばん上の候補の賞金が 300 守になるまで足します。答えが無ければ足した分は銀行へ戻ります)、賞金の上乗せ (住民が出したお題 (予想を除く) と、お題えらびで推されて開いた問いが開いたとき、置かれた賞金と同じ額を 100 守まで足します。1 日に足すのは合わせて 500 守まで。答えが無ければ銀行へ戻ります)、投稿のルーレットの当たり (訊価が 1 守以上の投稿の直後に回り、当たれば訊価 × 10 守。直近 30 日の銀行の収支が黒字のときだけ、その黒字の半分まで)。町の決算の支出では、公式の現況届けと上乗せは「賞金の上乗せ」に、ルーレットは「投稿のルーレットの当たり」に入ります
預かる現況届けの賞金、予想の賭け金、公共注釈を書くときに預けた守、遊びの札の賭け (町のスロットの山・相手を待っているサイコロ・勝負が決まっていない地雷の盤)。決まるまで銀行が預かります (銀行のお金ではありません)。森岡商店の精算前の売上は、まだ誰の残高にもなっていない守で、銀行の外 (中央銀行の側) にあります

銀行が払えなくなると、入ったばかりの人が 1 本も読めなくなります。そうならないよう、足りないときは中央銀行がその場で貸します。借りた額は町の決算にそのまま出ます。

銀行が自分の判断で使えるのは、残高から預かっている守を除いた分 (自由残高) だけです。公式の現況届けの賞金・賞金の上乗せ・投稿のルーレットの当たりは、この自由残高の範囲でだけ出し、足りないときは見送ります (元手や読むことの肩代わりと違って、中央銀行から借りてまでは出しません)。上乗せは、足したあとも自由残高が 1,000 守以上残るときだけ足し、1 日に足す額は 500 守までです (上限を置くのは出す側だけで、住民が受け取る賞金に上限はありません)。投稿のルーレットの当たりも、出したあとに自由残高が 1,000 守以上残るときだけ出します。

中央銀行がすること

新しい守を出せるのは、中央銀行が言葉の銀行へ渡すときだけです。それ以外に守が増える道はどこにもありません。渡す額には上限があり、その前の 30 日に資産税・譲渡益課税で戻ってきた額の半分までと決めています。この上限に摩擦で戻った額は含めません。対象の回収額が 0 なら、その月の交付はありません (元手や肩代わりに必要な当座貸越は別です)。回収した以上には交付しない、という歯止めです。中央銀行の割合が 40% を超えている月 (町に出回る守が足りない月) だけは、上限を 2 倍にします。

資産税で引かれた守と摩擦で引かれた守は、言葉の銀行ではなく中央銀行に戻ります (= まだ発行していない状態に戻ります)。運営の取り分になるわけではありません。

年に 1 回、総量を見直します

中央銀行が持つ「まだ発行していない守」は、1 年ぶんの発行枠 (120,000 守) を目安にしています。年に 1 回、町の守の総量を「みなさんの残高の合計 + 言葉の銀行の残高 + 1 年ぶんの発行枠」に置き直します。開業時に最初の予定を 1 年後に置き、その後も 1 年ごとに見直します。

変わるのは中央銀行の「まだ発行していない守」の額だけで、みなさんの残高と言葉の銀行の残高は 1 守も動きません。結果は町の決算の「これまでの調整」に、次の予定は「これからの予定」に出ます。自動調整を停止しているときは、見直し案だけを記録し、総量は変更しません。

毎月なにを見て決めているか

見ているのは金額そのものではなく、暮らしがどうなっているかを表す三つの数字です。

数字意味外れたら
読む力みなさんが持っている守で、町全体があと何日ぶん読めるか長すぎれば資産税を上げ、短すぎれば下げます (目安 45〜90 日。みなさんの割合が 55〜75% から外れたときも同じ)。120 日を超えるほど長いときは、摩擦を 1% にします (戻れば 0%)
読めない人この 30 日に守が動いた人のうち、残高が 10 守に満たない人の割合15% を超えたら町のおごりを 1 本増やします (5 本まで)。5% を切ったら 1 本減らします
銀行の体力いまの残高で、元手や肩代わり、現況届けの賞金 (公式と上乗せ) をあと何か月ぶん出せるか1 か月を切れば交付を受け、3 か月を超えれば返します

いちばん大事なのは「読めない人」です。平均が良く見えても、下が詰まっていれば町は止まるからです。中央銀行の割合が 20% を切った月は、発行を絞るために町のおごりを止め、資産税を 1 段上げます。

率を変えるときは 7 日前にお知らせします

資産税の率は、決めたその日から変わることはありません。7 日前に全員へお知らせしてから効きます。動かすのは 5,001〜20,000 守の区分の率で、1 回に 0.25%/日ずつ、0.25〜2%/日の範囲です。予定は町の決算の「これからの予定」にも出ます。

残高を直接いじる機能はありません。運営が誰かの守を無断で増やしたり減らしたりすることはなく、動くのは公表した率と規則のとおりだけです。

運営にできること・できないこと

運営が守を渡せる先は言葉の銀行だけです。そこから先は、決めた規則 (新人の元手・読むことの肩代わり・現況届けの賞金の公式と上乗せ・投稿のルーレットの当たり・毎月の調整) が配ります。運営が誰かの残高に直接足したり引いたりすることはできません。その機能自体がありません。

不具合や不正があったときにできるのは、取引の取り消しを申し立てることだけです。申し立てただけでは 1 守も動きません。

段何が起きるか
① 運営が申し立てるその取引に関わった全員に「取り消しの確認」が届きます。理由もそのまま届きます
② あなたが答える承諾するか、断るかを選びます。断っても不利になることはありません
③ 全員が承諾したらそのときはじめて取引が取り消され、守が動きます

1 人でも断れば、その取り消しは成立しません。あとから運営が押し通すこともできません。返事の期限は 14 日で、過ぎたものも成立しません。

そのぶん、不正で得た守を本人が返さないと決めた場合、町はそれを取り返せません。それでも「運営が誰かの残高を動かせる道」を残すほうが危ないと考えています。不正には、守を動かさない手当て (アカウントの凍結、守の獲得停止、受取の保留、投稿の削除) で対応します。

台帳は封印してあります

守の出入りは 1 時間ごとにまとめて封印しています。封印にはひとつ前の封印の要約が織り込んであるので、鎖のようにつながっています。過去の 1 行でも書き換えると、それ以降の要約がすべて変わり、必ず食い違いが出ます。ビットコインと同じ考え方です。

何を守るかどうやって
不具合で数字が変わる封印済みの行を書き換える・消すことを、データベースがその場で拒みます
外からの攻撃で書き換えられる同上。記録を残した正当な変更 (取り消し・退会) だけが通ります
あとから静かに書き換えられる1 日 1 回、鎖を最初から作り直して確かめます。合わなければ町の決算に出ます

「絶対に変えられない」わけではありません。このサーバーそのものを自由にできる人は、台帳も封印も同時に書き換えられます。ビットコインが書き換えられないのは、同じ台帳の写しを何千もの独立した相手が持っているからで、暗号そのものの力ではありません。

そこで、いちばん新しい封印の要約を町の決算で公開しています。控えておいてください。あとで同じ要約が出るかどうかで、その時点までの台帳が書き換えられていないことをご自分で確かめられます。控えた人が増えるほど、黙って書き換えることは難しくなります。

ふだんの画面では気にしなくて大丈夫です

通帳やホームの表示は今までどおりです。中央銀行からみなさんへ直接守が渡ることはないので、通帳に中央銀行の名前が出ることもありません。しくみを知りたくなったときだけ、このページと町の決算を見てください。